Appleの製品を買うと、Apple Careと呼ばれる延長保証のサービスを導入することができます。Apple Careによって、ユーザーは壊れたときの心配がなくなり、安心して商品を購入をすることができます。また、Apple Careに加入しているほうが、非加入者よりも買い替えのタイミングでAppleを再度選択する傾向が強いともいわれています。
そのような延長保証をECサイトに簡単に導入できるサービスが「proteger」です。本記事では、「proteger」のサービス内容や特長についてと、運営会社の株式会社Kiva 野尻氏にインタビューした様子をまとめています。
安心して買える保証サービス「proteger」とは?
proteger(プロテジャー)は、ECサイトで延長保証を提供できるサービスです。延長保証とは、メーカーによる保証期間が終了したあとも、期間を延長してメーカーの保証と同等の保証を提供するサービスのことです。
protegerを導入するメリットは、大きく3つあります。
- 新規ユーザーの獲得
初めてサイトを訪れるユーザーも安心して商品を購入できます。
- リピート創出
延長保証を選択したユーザーは、次回購入時に再度ブランドを選択する確率が上がります。安心感からブランディングの向上にもつながります。
- 保証料による売上向上
マーチャント側にサービス利用料金はかからない上に、保証料がレベニューシェアされるので売上も増加します。(詳細は後述)
「proteger」の導入が多い業界は下記になります。高額商材や電気機器は非常に相性がよいといえます。(※下記以外の業界も導入可能です)
- 家電
- 家具
- アウトドア
- ジュエリー
- 楽器・オーディオ
「proteger」の保証内容とカスタマー対応
「proteger」では、保証内容はメーカーに準じたものを踏襲しています。しかし、メーカー保証の場合、加入後の保証申請のフローが紙の保証書で、紛失してしまうと保証が受けられないといった課題があります。
そのため、「proteger」では保証書を電子保証書にして、保証番号やメールアドレスを入力するだけで簡単に保証をつけることができます。
また、保証の申請は、チャットボット・電話・メールから選ぶことができます。
チャットボットは、24時間365日対応しています。困ったタイミングで簡単に申請ができるため、チャットボットの利用件数が多くなっています。
「proteger」の料金・サービス体系
「proteger」では、マーチャント側にはサービス料がかからず、ユーザーからいただいた保証料をレベニューシェアで配分しています。
保証金に関しては、損害保険会社と提携している「proteger」が、交換費用や修理費用を負担しています。そのため、マーチャント様は一切費用がかからず、むしろ保証料で収益をあげることができます。
インタビュー – 「proteger」に込められた想いとは? 今後の展望も。
スピーカー
■野尻 航太 氏 株式会社Kiva 代表取締役社長
大学在学中、営業代理店である合同会社Puenteeを設立。
2019年からウリドキ株式会社にて、EC事業を立ち上げ別会社に事業売却を経験。
2020年12月に株式会社Kivaを設立。
———— protegerを作った背景を教えて下さい。
野尻氏:保証ビジネスが、誰にとっても損が無くかついい体験を提供できる、まさに「三方よし」のビジネスだと思ったからです。
マーチャント様は一切費用がかからないうえに、保証の収益を増やすことができます。加えて、簡単にアフターサービスでお客様の顧客体験を拡充することができます。エンドユーザー様にとっても、商品が壊れたら新しい商品が送られてきたり、修理をすることで大切なものを長く使うことができます。そして、弊社(株式会社Kiva)もビジネスとして成り立ちます。
「三方よし」と口で言うのは簡単ですが、なかなか実現が難しく、実際にはどこかに利益が偏ってしまうことが多いです。しかし、保証ビジネスは、本気で三方よしと思えて、そこが自分の中でバッチリきました。
———— たしかに。非常に良いサービスだと改めて感じます。マーチャント様にとって、お客様の顧客体験を良くすることで、買っていただいたお客様が自社のブランドを愛し続けていくれる、ブランディングにもつながっていくと思います。
野尻氏:はい。まさに延長保証サービスは、ブランド価値向上に寄与していると思っています。実は、商品を購入した際に、延長保証加入をした人のほうが、非加入者よりもリピーター率が約2倍高いと言われています。
———— 約2倍もですか、すごいですね。
野尻氏:弊社がベンチマークしている保証サービスの1つにApple Careがありますが、Apple CareもApple製品をずっと選んでもらうために実施している施策です。
買い替えのタイミングでも再度選んでもらうためには、ブランドのファンを定着させていく仕組みが必要ですが、その1つに延長保証があります。弊社は延長保証というアプローチで、マーチャント様のECの売上向上をお手伝いさせていただいています。
———— Kivaさんは、2022年に大型の資金調達を成功させた等、今非常に成長・注目されている企業様です。今後の展望としてはどんなことをお考えですか?
野尻氏:調達した資金は「人」に投資していき、protegerのさらなるアップデートを含むプロダクト開発、またprotegerの認知を広げる活動に使っていきたいと思っています。
今後の展望としては、リユース事業への参入も視野に入れています。提携パートナー様も増やしていて、長く大切に使いたいものをより長く使える世の中にしていきたいと思っています。
———— 素晴らしいですね。実際に故障したデータなどは見れるのでしょうか?
野尻氏:はい。弊社では、商品の修理をするため、故障データがナレッジとして溜まってきています。その故障データをメーカーに戻すことで、新商品の開発などに役立ててもらうことできると考えていて、今後実施していきたいと思っています。
———— ありがとうございます。
導入方法・お問い合わせ
安心して買える保証サービス「proteger」は、API連携で簡単にECサイトに導入することができます。
また、Shopifyをご利用の場合は、アプリストアからインストールして初期設定を実施していただくことで、最短即日で導入可能です。
「proteger」のアプリのインストールはこちらから。
ご興味ございましたら、ぜひお問い合わせください!
▼proteger サービスサイト
https://hi.helloproteger.com/

寄稿者プロフィール
東口 美睦
株式会社フィードフォース App Unity支援チーム
フィードフォースへ新卒入社し、データフィード管理ツール「dfplus.io」のセールスを担当。その後、App Unity支援チームに参加し、App Unityのマーケティングを担当。YouTubeチャンネルやブログ執筆を行う。